ぶら下がり健康器の効果は?意外なデメリットや注意点もまとめ

ぶら下がり健康器の効果は?意外なデメリットや注意点もまとめ

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「ぶら下がり健康器って、本当に効果があるの?」「昔流行ったけど、今はどうなの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。自宅で手軽にトレーニングやストレッチができるぶら下がり健康器ですが、その効果や正しい使い方については意外と知られていないかもしれません。

この記事では、ぶら下がり健康器に期待できる効果から、購入前に知っておきたい意外なデメリットを詳しく解説していきます。

目次

ぶら下がり健康器に期待できる効果

ぶら下がり健康器は、ただぶら下がるだけの器具ではありません。正しく使えば、多くのメリットがあります。ここでは、主な5つの効果について見ていきましょう。

1. 全身のストレッチと姿勢改善

ぶら下がり健康器の最も基本的な効果は、全身を心地よく伸ばせるストレッチ効果です。

自分の体重を利用して、普段の生活ではなかなか伸ばせない背中や肩周りの筋肉をしっかりとストレッチできます。

特に、以下のような効果が期待できます。

  • 長時間のデスクワークやスマホ操作で陥りがちな猫背や巻き肩
  • ストレートネックといった姿勢の乱れの改善

実際に、1日1回のストレッチを習慣にしたことで、ひどい肩こりが楽になり、首がスムーズに回るようになったという声もあります。

2. 肩こりや腰痛の予防・緩和

ぶら下がり運動は、つらい肩こりや腰痛の予防・緩和にも繋がります。

ぶら下がることで、圧迫されていた背骨の椎間板(ついかんばん)の間にスペースが生まれ、腰回りの筋肉の緊張が和らぎます。

同じ姿勢が続くことで起こりやすい腰痛や、筋肉の硬直による肩こりに悩んでいる方にとって、ぶら下がり健康器は心強い味方となります。

空いた時間にサッと体を伸ばす習慣をつけることで、体の不調改善が期待できます。

3. 本格的な筋力トレーニングで理想の体へ

ぶら下がり健康器は、ストレッチだけでなく本格的な筋力トレーニングも行える多機能な器具です。自重を利用したトレーニングは負荷が高く、効率的に筋肉を鍛えることができます。自宅でできる代表的なトレーニングには以下のようなものがあります。

トレーニング種目主に鍛えられる部位期待できる効果
懸垂(チンニング)・背中 (広背筋、僧帽筋) ・腕 (上腕二頭筋)・逆三角形の体 ・引き締まった背中
ディップス・胸 (大胸筋下部) ・肩 (三角筋) ・腕 (上腕三頭筋)・メリハリのある胸板 ・たくましい腕
レッグレイズ・腹筋 (腹直筋) ・腰回り (腸腰筋)・ぽっこりお腹の引き締め ・体幹強化

特に懸垂は、上半身全体を効率よく鍛えられる「最強の筋トレ」とも言われます。

最初は1回もできなくても、工夫をすれば誰でも始められます。

継続することで、たくましい逆三角形の体を目指すことも夢ではありませんよ!

4. ダイエット効果とリラックス効果

筋力トレーニングによって筋肉量が増えると、基礎代謝が向上します。

基礎代謝とは、何もしなくても消費されるカロリーのことで、これが高まると「痩せやすく、太りにくい体」になります。

ぶら下がり健康器での運動は、直接的なカロリー消費は多くありませんが、体質改善によるダイエット効果が期待できます。

また、ゆっくりと体を伸ばす静的ストレッチには、心身をリラックスさせる副交感神経を優位にする効果もあります。就寝前などに軽いストレッチを取り入れれば、一日の疲れが癒やされ、睡眠の質向上も期待できます。

5. 時間とお金の節約になる

自宅にぶら下がり健康器が1台あれば、自分だけのパーソナルジムになります。

わざわざジムに通う必要がなくなるため、移動時間やジムの会費を節約できます。

忙しい現代人にとって、このメリットは非常に大きいと言えるのではないでしょうか。

意外なデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、ぶら下がり健康器にはいくつかのデメリットも存在します。購入後に後悔しないためにも、正直なデメリットと注意点をしっかりと確認しておきましょう。

「ぶら下がるだけ」では運動効果は限定的

ストレッチ目的であれば、ただぶら下がるだけでも十分に効果はあります。しかし、筋力アップやダイエットを目的とする場合、ぶら下がるだけでは高い効果は期待できません。

目的を達成するためには、懸垂やレッグレイズといった積極的な筋力トレーニングに取り組む必要があります。

また、懸垂やディップスは自分の全体重を支えるため、運動強度が高めのトレーニングです。運動経験の少ない方や筋力に自信のない方にとっては、難しく感じてしまうかもしれません。

「物干し台」と化す可能性

ぶら下がり健康器の購入者が最も陥りやすいのが、「最初は使っていたけれど、いつの間にかただの物干し台になってしまった」というケースです。

その理由は、トレーニングが単調で飽きやすいことや、服をかけるのに丁度よい形状をしていることにあります。一度服をかけてしまうと、「片付けるのが面倒」という気持ちが生まれ、トレーニングから遠ざかってしまう悪循環に陥りがちです。

設置場所の確保と安全性の問題

ぶら下がり健康器は、安定性を保つためにある程度の大きさと重さがあります。そのため、設置には1畳程度のスペースが必要となり、部屋に圧迫感を与えてしまうことも少なくありません。購入前には、必ず設置スペースの寸法を確認しましょう。

また、小さなお子様がいるご家庭では、器具で遊んで転倒したり、手や指を挟んだりする事故のリスクも考えられます。お子様の手が届かないように対策するか、使用しないときは片付けられる折りたたみ式のモデルを選ぶなどの配慮が必要です。

継続するための使い方とコツ

デメリットを理解した上で、それを乗り越える工夫をすれば、ぶら下がり健康器は健康的な生活を力強くサポートしてくれます。ここでは、効果を実感し、楽しく続けるためのコツをご紹介します。

負荷を調整する方法

「懸垂なんて1回もできない」と諦める必要はありません。少しの工夫で、誰でも安全にトレーニングを始めることができます。

台を使う

ぶら下がり健康器の下に椅子や台を置き、軽くジャンプして体を持ち上げます。

その後、ブレーキをかけるようにゆっくりと体を下ろす「ネガティブトレーニング」から始めましょう。下ろす動作だけでも、懸垂に必要な筋肉が効果的に鍛えられます。

足を着く

バーの高さを調整し、膝を曲げれば足が床に着く状態で行います。足で体重を支えながら体を上げ下げすることで、負荷を大幅に軽減できます。

補助具を使う

「トレーニングチューブ」や「パワーグリップ」といった補助具を使うのも有効です。チューブが体を持ち上げるのを助けてくれたり、パワーグリップが握力を補助してくれたりするため、正しいフォームでトレーニングに集中できます。

習慣化のコツ

「物干し台」にしないためには、トレーニングを生活の一部として定着させることが重要です。

器具の周りを聖域にする

「バーには絶対に服をかけない」「器具の下に物を置かない」というルールを徹底しましょう。いつでもすぐに使える状態にしておくことが、習慣化への第一歩です。

時間を決める

「朝起きたら」「お風呂上がりに」「寝る前に」など、毎日決まった時間にトレーニングを行うようにすると、生活リズムに組み込めやすくなります。

記録をつける

手帳やアプリに、トレーニングした日や回数を記録しましょう。自分の成長が可視化されることでモチベーションが維持しやすくなります。

まとめ

ぶら下がり健康器は、「物干し台になりやすい」「場所を取る」といったデメリットがある一方で、正しく継続して使えば、姿勢改善、肩こり・腰痛の緩和、本格的な筋力アップ、ダイエットなど、非常に多くの効果が期待できる優れた健康器具です。

今回ご紹介した使い方や継続のコツを参考に、あなたもぶら下がり健康器を生活に取り入れて、健康的な毎日を目指してみてはいかがでしょうか。

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