カジノなどで勝つためゲーム中に出てくる結果の確率もとに戦術を立てる人は多いのではないでしょうか?その人たちは特にギャンブラーの誤謬についても知っておくべきでしょう。モンテカルロの誤謬とも呼ばれるもので、簡単に言うと「確率における勘違い」を指す言葉になります。
そもそも「ギャンブラーの誤謬」とは
ギャンブラーの誤謬とは、「ある出来事が起こった結果、未来で発生する事象の確率が変わるという誤った考え方」を指します。これだけだと何を言っているのかわからないと思うので例を挙げます。たとえば、何の細工もないコインを投げた時に表と裏どちらが出るか当てるゲームをしたとしましょう。当然確率は表も裏もそれぞれ50%ずつです。この場合、1回目に表が出ると2回目は表が出る確率よりも裏が出る確率の方が高くなったと考える人がいます。しかし、コインを投げた時の確率は一つ一つが独立しており、1回目の結果が2回目に影響することはありません。このような最初の出来事が起こった結果、次に発生する出来事の確率が変わるという誤解を「ギャンブラーの誤謬」と言います。ゲームは確率から考える人が多く、考え方の間違いに気づかない人も多いようです。
なぜモンテカルロの誤謬と呼ばれることもある?
ギャンブラーの誤謬は海外では「モンテカルロの誤謬(Monte Carlo fallacy)」と呼ばれています。1913年にラスベガスのモンテカルロ・カジノでまさにこの誤謬により多くの人が損をしてしまったことがその理由のようです。ルーレットでボールが27回連続で黒の場所に入るという出来事が起きました。確率的にはかなり珍しく、多くの人が次は赤に入ると思っていたようです。
「ギャンブラーの誤謬」という教訓は様々な分野で活かせる
カジノゲーム以外でもギャンブラーの誤謬に陥る人がいます。たとえば、自分が持っている株が下がったから、そろそろ上がるはずと考え追加で大量に買ってしまう人もいるでしょう。しかし、実際には株が下がったら、将来上がる可能性が高くなるとは言えないでしょう。少なくともたとえばその会社の業績などその他の要因の方が影響は大きいはずです。このようにギャンブラーの誤謬は投資など様々で教訓として活かされています。
まとめ
ギャンブラーの誤謬は誰でも陥りやすい誤解ですが、冷静に考えれば誰でも間違いだとわかるものだと思います。物事は直感的に考えるべきではなく、一度立ち止まって考えるべきという良い教訓だと言えます。カジノゲームに限らず仕事や日常生活にも応用可能です。